We are Cityzens

主に映画、サッカー、読書の鑑賞記録

「ハリル解任」旋風

 

先日のロシアW杯予選で、日本代表はオーストラリア相手に1−1の引き分けに終わった。

 

原口の技ありゴールから先制するも、

PKで同点に追いつかれ、

一度は勝点3が見えていただけに、

この結果に不満を感じたファンも多かっただろう。

 

また、多くのファンはスタメンに対しても不満を感じたはず。

所属クラブでの出場機会が少ない本田と香川を先発で起用し、

前試合で躍動していた清武はベンチスタート。

さらに、右サイドには小林が入り、

ワントップは本田。

 

この試合後、メディアを賑わせたのが、「ハリルホジッチ解任」や「ザッケローニ再任」などの見出し。

 

その中で気になったものをいくつかピックアップしたい。

 

headlines.yahoo.co.jp

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

まずは、この二つの記事。

どちらも

「本田がもっとパフォーマンスが良ければこの試合勝てたと思う」

というハリルの発言に注目したもの。

上の記事は、「いら立ち」と表現しており、

下の記事は、「まあ、満足」という感じ。

実際にハリルの評価は、

「望み通りのプレーだったよ。ヒットだけじゃなくてホームランも打ってくれたら最高だったね。」

という感じだろう。

クラブでのパフォーマンスが低調の本田に対して、

本田のポテンシャルを認め、献身性やセットプレーでの守備力、攻撃力を評価したうえで、

「もしかしたら」のゴラッソや試合を変えるプレー期待していたのでは。

 

 

基本的に、監督がメディアで公然と選手を批判することは普通ではない。

マンチェスターダービーで、致命的なクリアミスをしたブラボに対してペップは、

「彼のプレーは、私がこれまでに見たパフォーマンスの中で、最高の一つだった。」

と、ベタ誉め(笑)

先日、完敗したバルセロナ戦後にも、ハンドで退場したブラボに対して、批判すらしていない。

 

要するに、メディアが監督や選手の発言を、大げさに、感情的に解釈。

試合も見ずに、Yahooニュースを見た人は、その通りに解釈してしまう。

 

 

 

 

 

これは一部国民によるハリルへの評価を反映している。

半分以上の人が「解任」派。

 

一方、完全に第三者のイギリスの新聞「ガーディアン紙」は、

以下のように日本代表を評価している。

ある程度読むと分かるが、オーストラリア相手に善戦した日本を賞賛している。

https://www.theguardian.com/football/2016/oct/12/socceroos-posed-headaches-by-cautious-japan?ts=1476232332

  Similarly, in being overly critical of Australia’s first half performance against Japan you take deserved credit away from the very disciplined and organised work of the visiting Samurai Blue. 
 
Look closer at Japan though and you’d see a compact midfield, at times with five players bustling to give the Socceroos midfielders no time or space, with the captain Makoto Hasebe in particular excellent in hounding Rogic and cutting off supply to the Socceroos’ key playmaker.

 

 

 

問題点は、

  1. メディアによる扇動の激しさ
  2. 美化された日本代表への過剰な期待
  3. 論拠のない批判

日本代表はいま、韓国やオーストラリアに抜かれ、

FIFAランクはアジアでは5位。

さらに、海外クラブへ挑戦する選手が増えてきたものの定位置を確保できず、

成長過程とも呼べる困難な時期。

そんな状況の中で、グループ首位のオーストラリア相手に

アウェイで勝ち点を取ったことを賞賛するべきだ。

 

 

欧州で不遇な選手や監督を批判しているだけ、

「面白い試合」を求めるだけでは、

日本のサッカーは成長しない。

 

 

 

 

 

We are Cityzens

初めまして。

 

記念すべき初回投稿は、僕が最も魅力を感じ、心から応援しているサッカーチーム、マンチェスター・シティについて。

 

ティファンになったきっかけは、44年ぶりのプレミア制覇を遂げたQPR戦から。

ファン歴はまだまだ浅いです。

レスコットのミスとか、バートンの悪行とか、今見ても十分に楽しめる試合。

ちなみに、バロテッリがプレミアで記録した唯一のアシストが、なんとあのアグエロの決勝ゴールへのアシスト。

泣けます。

 

とりあえずそんなところで、本題に。

 

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日本時間10月15日の土曜日、シティの本拠地エティハドでリーグ5位と好調のエバートンと対決した。

代表ウィーク中に、サニャが怪我で離脱、復帰が見込まれていたデブライネとコンパニのベンチ入りが期待されたが、なんとデブライネはこの日スタメン起用。

 

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こちらがスタメン。

いくつかサプライズがあったが、3バックスタートは初めて?

サニャが離脱した故の3バックなのか、ペップ流の秘策があるのか、、、

 

 

 

試合内容は、前後半通してシティが圧倒した展開。

前半は、特にサネとオビエドのマッチアップからチャンスを作る場面が多く見られたが、エバートンの中3枚を崩せず。

エバートンは、守りきる自信があったのか、前からプレスをかけることもなく、引いてカウンター狙いの一点張り。

前節のトッテナム戦で、シティ対策のヒントとして、最終ラインへのプレスが糸口とされたのに、徹底してシティの長所を潰してくるクーマンの自信は恐ろしい。

 

 

後半もエバートンの方向性は変わらず、どんどんとシティが押し込む。

引き分け狙いだけど、カウンターで1点取れたらラッキーという雰囲気の中、ルカクの見事なカウンターで先制。

そこしかないというシュートコースに冷静にフィニッシュ。

さすがですね。

 

余談ですが、日本ハムの大谷選手は、ルカクと身長体重がほとんど同じらしい。

どっちもバケモノです。

 

ノリートが交代でピッチに入ってファーストタッチで、見事同点弾。

このヘディングのバックステップといい、ノリートはポジショニングが素晴らしい。

ペップが好んで使いたがるのもうなずける。

この日誕生日だったノリートはバースデーゴール。

ルヴァンカップでも、どこかの赤いチームの選手が同じようなゴールを決めてましたね。

 

特にステケレンブルグのPKストップは見事。

動くのをギリギリまで我慢して、長身を生かした跳躍。

アグエロは代表戦に続き2本連続のPK失敗。コースが甘かった。うまく切り替えられるといいけど。

 

同じアルゼンチン代表のイカルディは、先日のカリアリ戦でPKを外し、サポーターからもブーイングされる始末。代表招聘にも問題があるらしいし、不遇ですね。

 

終盤には、なんとパワープレイ要員としてコンパニを投入。

シティの前線には、バイエルン時代と違って、ボックス内にターゲットになる選手がいない。

下がだめなら上で。ができないのが、選択肢を狭めてしまってる。

 

 

そこでちらほら噂されてるオーバメヤンの獲得。

カウンターでも脅威になるし、オプションとしてはありだけど、移籍金と本人のレアル溺愛問題がネック。

どうなることでしょう。

 

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結果は、同点のまま試合を終え、勝ち点19。

アーセナルと勝ち点で並ぶ。

 

 

今期は、アーセナルトッテナムのチームとしての完成度が非常に高く、もたもたしてるとすぐに抜かれそうで怖い。

ひとまず、ミッドウィークのバルサ戦でけが人を出さずに、勝ち点を持ち帰ってきてほしい。